おでん

関西ではおでんのことを関東煮(「かんとに」と「かんどだき」)と呼ぶこともあるようですが、今でははんぺん、大根、ゆで卵、がんもどき、タコなどを醤油味のだしで煮たものをコンビニで「おでん」と呼んでいるので、この話はそのおでんの思い出。

 

小学校5年生のころ、公園で遊んでいると時々屋台のおでん屋さんがやってきました。

公園にやってくるのでお客は当然子供たち。

 

またまた例によってお小遣いのない私は買うことができず、なぜか子供のくせにお金を持っている一部の子が、金魚袋より少し大きめのビニール袋一杯におでんを買って、おやつとして食べてました。

 

そして買うことのできない子供たちは、おでんを買った子のビニールの端っこに穴をあけてもらって、汁だけを味わせてもらうと言う、今思うととても浅ましいことをしていました。

私もその一人です。

 

このおでんの出汁がとてもおいしくてたまりませんでした。

ただ、これは例によって子供のころの味覚の美化かもしれません。

今と違って、外食をほとんどしないので、屋台の味と言えど新鮮でおいしく感じたのでしょうね。

 

確か一度だけ、お小遣いをねだって、一番安いはんぺんを買った記憶があります。

出汁がおいしかったので、きっと具のおでんは、たとえ安いはんぺんと言えどもおいしいに違いないと期待していた私は、ふわっとした蒲鉾に空気を入れてアワアワにして固めた感じの歯ごたえと、思ったほど味のしみていないはんぺんにがっかりしました。

 

きっと今のコンビニのおでんの方がおいしいに違いないと思います。